依存症を他人事にしない~嗜癖までのProcessと理解の重要性~

依存症になりやすい人

悩む男性

依存症は精神的な問題を多く含んでいることもあり、意志が弱く自分を持っていない人や、コミュニケーション能力が低い人が陥りやすいと考える人も多いでしょう。自分に甘いから何かに依存してしまう、と依存症患者自身も思い込んでしまっているため、多くの人が自業自得だと厳しい目を向けてしまいます。勿論中には意志が弱い人もいるでしょうし、自分に甘い人もいます。ゼロではありません。しかし、実は実際に依存症に陥ってしまう患者の多くは責任感が強く、真面目で自己認識力の高い人なのです。「志が強く、仕事に対しても真面目に取り組み、達成させるために頑張る人」はとても素敵に映ります。周りからの評価や信頼が高い分、プレッシャーを感じてしまいやすい傾向にあります。失敗すると失望されるのではないか、と自分に自ら重い枷を付けてしまい、身動きが取れなくなってしまう人も少なくありません。周囲の期待を再優先することが自分の心の不安定に繋がるとは気づかないケースも少なくありません。情緒不安定な現状を踏ん張るためアルコールや煙草の摂取が増えてしまったり、苛々した感情を持て余して暴力的な衝動に駆られてしまったり、今以上に仕事に打ち込むなどの行動を取りやすくなるのです。心が折れてしまって一気に依存へと転がり落ちる人もいれば、頑張った中で徐々に依存症に繋がる何らかの嗜癖の症状が現れ出すこともあるでしょう。

依存症だけでなく、うつ病やそれに繋がるストレスを抱えこみやすいのは完璧主義者などの自分に厳しい人です。頑張っても結果に繋がらないのは自分が悪い、と考えてしまうため自分のキャパ以上に頑張ってしまうのです。頑張ると心はすり減ってしまうため、徐々により掛かる何かが欲しくなります。それは依存症でなくてもよくあることでしょう。しかし、支えとなる何かが欲しいという欲求が過剰になり、無くては駄目になってしまうという極端な考えは異常です。嗜癖や依存症はこうした些細なことから引き起こされてしまうのです。頑張ったら休む、疲れたことを吐き出すなど、身体と同じように心も労りましょう。嗜癖や依存症は自分では自覚することができないものが圧倒的に多いです。しかし、少しお酒や煙草の量が増えていたり、苛々して暴力的な思考に陥ってしまっているなどの些細な変化があれば、心からのSOSサインです。最近では無料でカウンセリングを行なう専門医院やクリニックなども数を増やしています。身体が健康でも心が同じように健康とは限らないため、症状が悪化してしまう前にカウンセラーに相談してみることも大切です。